「決算書上の利益はあてにならない。
なぜなら、
そんなに会社のお金は増えていないから。」
こんなお話をよく聞きます。
そもそも、会社の現預金に余裕を持たせる理由は、
日々の運転資金に使うためだったり
不測の事態に備えるためだったりなど、
会社を存続させることを目的とすることが
一般的です。
では、この「会社存続のための資金」は、
一体いくらあれば
安心できる額なのでしょうか。
この問いに対して、
弊社クライアントには
年商規模が2億5千万円であるにも関わらず、
現預金を1億6千万円も保有している会社があります。
この現預金保有高は、
年商の64%に当たりますので、
先行き不透明な経営環境において、
不測の事態が起こったとしても、
一年以上は耐えられる財務状況だと考えられます。
しかし、決算書上の利益は
年商に対して2%程度なので、
ごく普通の会社です。
こう考えると、会社にとって
いかにキャッシュフローは重要であるか
ということになります。
ただ、どんなに黒字の決算書を出し続けたとしても、
このような財務状況を
一朝一夕で作り上げることは
できないように思えます。
しかし我々は、このクライアントに対して
このような財務状況を
2~3年で作り上げることができました。
このような年商規模が莫大ではなく、
ごく通常の利益額を出す
ごく普通の零細企業が、
2~3年という短期間で、
どのようにして巨額の現預金を
持つことができる様になったのでしょうか。
これを理解するためには、
「年度資金」という概念に対する理解が
必要になります。
この年度資金に対する理解と、
180°と言っていいくらいの発想の転換、
さらに経営者のゆるぎない覚悟によって、
どんな会社も「安心現金保有高」を
達成することができる様になるでしょう。
では、「年度資金」とは
何なのでしょうか。
次回、解説していきます。
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布井 健登

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