私は現在こそ税理士ですが、

この業界に丁稚奉公時代も含めて、

18年お世話になっています。

 

当初の私は、全ての体験がキラキラしていて、

知的好奇心が満たされる毎日でした。

 

この一方で、

この業界では当たり前の常識が、

顧客である経営者にとっては

非常識であると感じることが

たびたび生じました。

 

これは

どんな業界においても

よくあることだと思います。

 

たとえば、税理士は

決算において重要なことは

残高をしっかり合わせて、

経営者に説明をすることや、

節税策をしっかり織り込むこと、

次期に良い成績を収めるために

アドバイスをすることなどと

考えています。

 

しかし、

私の丁稚奉公の時代に、

お客様にたいして

しっかり決算書を説明したことや、

節税策を織り込ませたこと、

アドバイスをしたことなどが

お客様の次期以後の経営に生かせた経験は

皆無に近いと言ってよいです。

 

それは、

私の実力不足であったと言えますが、

ベテランであろうと、

所長税理士であろうと、

結局は同じ結果でした。

 

さらにいうと、

「節税」と「業績をよくすること」は、

全く相矛盾することです。

 

なぜなら、

業績が良いと、

納税が増えるからです。

 

したがって、

高水準の利益を上げながら

納税は極限まで低水準にするという

ほとんど不可能な挑戦を

し続けなければなりません。

 

しかし、

この矛盾は曖昧なまま、

決算の説明をして、

節税をするために利益を極小にして

アドバイスをし続けているのです。

 

この繰り返しが、

税理士とクライアントとの間で

普通に続いています。

 

したがって、

一般的には、

どの税理士に頼んでも

決算も納税も何も変わらないと

考えられてしまう傾向があります。

 

こうなると、

経営者が税理士を選ぶ判断基準は、

話しやすくて明るい人柄であったり、

料金が安い事務所であったりなど、

精神的にも金銭的にも

できるだけストレスがかからないことを

重視することが多いようです。

 

しかし、一方で税理士には

経営者から

「どの税理士に依頼しても決算も納税も同じ」であると

思われている感覚はほとんどありません。

 

しかし、ここに

税理士すら気づいていない

大きな非常識が隠されています。

 

ここでは、株式会社などの法人に

限定して申し上げますが、

納税計算はどの税理士が行っても同じですが、

決算書は全く逆と言ってよいくらいの

違いを生み出せるということです。

 

こう言うと、

税理士ごとに決算内容が違うなんてあり得ない

という感想をよくいただきますが、

これは本当の話です。

 

したがって、

決算書の内容によって

借入のしやすさや

公的機関からの評価などに

大きく影響するため、

クライアントの決算後の事業展開に

決定的な違いが生じます。

 

何度も言いますが、

実はこんな重要なことを

税理士すら気づいていないのです。

 

なぜなら、税理士には

節税のための思考しか

ないからです。

 

本当は単純なことなのですが。。。。

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布井 健登

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